ワークシート「性格の不一致!言葉で改善を目指す」
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ようこそお越し下さいました。 別れや離婚原因のトップ「性格の不一致」そしてそこに至るまでのお悩みでお聞きする事が多い「コミュニケーションがうまく取れない」ですが、別れの原因にする前にしっかり見直す機会が大事です。ここでは性格の不一致がコミュニケーションで改善できない原因の背景と見直し方をお届けします。
性格の不一致とは…
「性格」は当然色々ありますが「不一致」とはどういう状況か見ていきます。
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「性格が一致しない」とは
性格があわない「性格の不一致」とは「相手が自分の希望に合わない」 もしくは「相手の希望に自分が合わない」 状況、もしくは「その両方」 であることが多いです。相手が自分の希望に合わないと「なぜそんなことをするんだろう…」「なぜこうなんだろう…」と、相手の考えや行動や感情に対してネガティブな「なぜ」 が増えてしまいます。相手の希望に自分が合っていないと感じるときは「きっと私は相手の理想ではない」「きっと他の人の方がいい」「きっと飽きられる」と、相手の気持ちに対してネガティブな「きっと」 が増えてしまいます。その両方があると、相手を自分の希望に一致させようと攻撃的や指示的になったと思いきや、相手が自分を見放したり愛想をつかす不安から激しい落ち込みにさいなまれることも。
もちろんこれだけではなく色々ありますが 、性格の不一致の解消を目指す場合は、このポイントを押さえておくと今後の対策のイメージがしやすいです。性格の不一致の現状を知り、これからの対策に活かして行きましょう。
ここでのポイント。あなたの「性格の不一致」を感じるポイントは? ①相手が自分の希望に合わない ②相手の希望に自分が合わない ③その両方 ここを少しイメージできると、この先進めやすくなります。
「相手が自分の希望に合わない」場合の対策は…
「相手に変わってもらう」 または「自分が変わる」 です。「相手を変える」だとXです。あくまで、二人で話し合い、相手に変わってもらう必要があれば変わってもらうことも大事ということですので、話し合い、尊重し合う結果「相手に変わってもらう」 のが大事な場合もあります。また、自分が変わるにも「お互いが、ある程度フェアである」ことはとても大事です。相手が自分の希望に合っていない場合は「なんで自分が変わらなければいけないの?」と感じやすいです。フェアじゃない場合は、バランスを見て、変わるか変わらないか判断して勿論OK!
「相手の希望に自分が合わない」場合の対策は…
「自分から変わる」 または「相手に理解してもらう」 または「不一致を受け入れる」 です。まず自分から変わる注意点は「ストイックになりすぎない」です。健康被害を訴える方は多いです。拒食症、醜形恐怖、精神不安定、倦怠感、うつなど。本当に深刻化する場合もありますので、健康が気になったらカウンセリングを受けながら取り組むことを検討してください。「相手に理解してもらう」対策は、伝えているか、伝え方を工夫できているか、相手の特徴に合わせて伝えられているかがポイントです。「相手を理解させる」はXです。あくまで、二人で話し合い、相手に理解してもらう必要があれば理解してもらうことも大事です。不一致を受け入れる場合は、関係改善と、関係終了の、2通りの道があります。不一致を受け入れると、不思議と相手が「自分の希望にあわせてくれた」と感じたり、実は「自分が気にしていた」だけだと、関係改善へつながるかもしれません。ですが、不一致を受け入れて相手が「もう自分から変わる気が無いんだな」と感じると、関係が終了するかもしれません。もし関係改善を目指していて、早めに対策を取ってもダメなら、第三者を交えたカップルカウンセリングをお勧めしています。
では続いて「なぜコミュニケーションで性格の不一致が改善できないか」 に行ってみましょう!
なぜコミュニケーションで改善できないか…
「性格の不一致」という二人の問題が明確であれば、対話や意思表示や受容などの「コミュニケーション」でしっかり対策もとれそうですが…これが本当に難しい。
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「コミュニケーションが取れない」
コミュニケーションとは言葉などで通じ合うことですが、カップルカウンセリングで「相手とコミュニケーションが取れない(通じ合えない・分かり合えない)」 お悩みをお聞きする事はすごく多いです。そしてそのお悩みが改善される流れで一番多い変化はそれぞれの「思い込みが減る」 です。多くの方がお話される悩みとして「相手が何を考えているかわからない」「話してくれない」「言っても伝わらない」などがありますが、ほとんどの方は既にコミュニケーションで対策へ挑もうとしていますが、なかなかうまくいかない悩みです。対策に取り組み続けながらうまくいかないと、本当に心が疲れると思います。
原因は「思い込み」
「相手はきっと〇〇だ」 「私はきっと〇〇だ」
思い込み は、心理の世界で「認知の歪み」「ステレオタイプ」「認知バイアス(正常性バイアス・確証バイアス)」「自我状態の汚染」など色々な説明がされていますが、仮にこのどれであったとしても、少しずつ減らしていくことができます。そして、コミュニケーションを取ろうとしているのに通じ合えない理由のほとんどに「相手はきっと〇〇だ」 もしくは「私はきっと〇〇だ」 もしくは「その両方」 が見られます。コミュニケーションが取れない状況の改善には、この「思い込み」の特徴を知り、減らすことで、対策が取りやすくなります。
ここでのポイント。あなたの「コミュニケーションが取れない」思い込みパターンは? ①相手はきっと〇〇だ ②私はきっと〇〇だ ③その両方 ここは、現時点ではピンと来なくで大丈夫です。この先の対策を進めながらパターンを見つけてみてください。
なぜ思い込みがコミュニケーションでの改善を邪魔するか。
それは「言葉が通じなくなる」からです…
例えば…
と言われた事に対して…
と、全く違う提案が返ってくることも「思い込み」が影響します。
このように「相手の思い込み」で言葉が通じなくなることは残念ながら多く起こりますし、知らず知らずに「自分の思い込み」で相手の言葉を自分が歪めていることも多くあります。対処法は「言葉のまま受け取る」ですがその実現が本当に難しい!
果たして「言葉のまま受け取る」 ことができ、関係改善へ歩んで行けるでしょうか。
対策「言葉」をそのまま…
シンプルだからこそ難しい「言葉をそのまま受け取る」 ですが、言葉をそのまま受け取れない理由は「防衛(ぼうえい)」 です。防衛とは心理で防衛機制(防衛の反応)という言葉があり、これは自分の心が傷つかないように、自分を守る反応のことを言います。そして、なぜこの防衛の反応が起きるかは「苦手なテーマ」 だからです。
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よくカウンセリングでお聞きする苦手なテーマは「掃除や食事など家事の分担」「今後の家族計画(妊活など)」「同棲生活の不満」「お金のこと」「過去のこと」「親のこと」などです。性格の不一致を細かくお話をお聞きすると、このような苦手なテーマが性格の不一致につながっていることは多いです。
「苦手へ配慮しながら」
「言葉で改善を目指す」
コミュニケーションで性格の不一致を改善するためには、この二つを実現しやすい状況としにくい状況があります。そこでプロチャスカの行動変容ステージ をご紹介します。
問題解決への意識の段階
~ プロチャスカの行動変容ステージ ~
この行動変容ステージとは、喫煙や生活習慣病など、人が行動を変える場合は6ステージに段階分けされるという考え方です。
無関心期 関心が無い 関心期 問題には気づいているがまだ行動に移す決意がない 準備期 変化したいという意志があり、取り組む準備ができている 実行期 行動の変化が生じている 維持期 行動変化が始まって6ヵ月 終結期 逆戻りを予防する努力をしなくても
このステップの中で、言葉で改善を目指す覚悟や決意や気持ち が…
↑このステップでなく
↑このステップであることがポイントです
「苦手へ配慮しながら」「言葉で改善を目指す」 その覚悟や決意や気持ちが準備期や実行期に入り行動変容が起きてくると、性格の不一致改善は自然と実現していきます。 「言葉」を大事にしながら、過ごしやすく、健康的な二人の時間を実現していきましょう。
それでもだめなら…
ここまでは、あくまで二人が関係改善を望んでいて、その方法が分からなくなってしまった場合有効です。ですが、二人のパワーバランスが大きくズレてしまっていると、この方法ではうまくいきません。
モラルハラスメント(モラハラ)
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このようなパワーバランスが大きくずれてしまっている場合、個別に今後の事を対処していく必要があると思いますので、まずは気軽にカウンセリングへご相談下さい。
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